甘酸っぱいね~!笑
私は、今の主人が、
〝この人と結婚したい!!〟
と、ビビッときた相手ではありません。
←何、急に!怖い!笑
私は、高校時代、部活動の関係で、恋愛禁止でした。
←アイドルか(笑)
でも、好きな人は居ました。
同じクラスの野球部の4番、ガタイのいい人。
パッと見、怖い見た目だけど、
ものすごく優しい人でした。
3年生の夏、
私は寝坊してしまい、
駅まで自転車をかっ飛ばしました。
←いつもなら15分はかかるのに10分かからなかった。
その日は凄く暑い日でした。
電車に乗ったら、
〝あら、、何だかちょっとクラクラする..。〟
でも、この日はテストの日だったので、
遅刻する訳にはいかず、、
学校の最寄りの駅に着いた途端、
目の前が真っ暗になって、倒れてしまいました。
←熱中症だと思います。
友達が慌てて駅員さんを呼んでくれて、
駅員さんが、学校に電話してくれて、
保健の先生と、もう一人、運転役の先生が迎えに来てくれました。
私は、その頃には目が覚めて、
〝あれ..? 何でここに..?〟
←記憶がない。
保健の先生に会った瞬間、
あまりに顔色が悪いのと、汗をたくさんかいていて、
ビックリされました。
保健室でしばらく寝て、
だいぶ回復したので、
そのまま遅れてテストを受けました。
←後日テストを受けると、3割引かれる。
私はいつも一桁だったので、3割引かれたら無くなります。怖
テストを終えて、先生に、
「先生、ありがとう! もう治ったから部活行く!」
と言ったら、
「なにバカな事言ってるの!今日は無理よ!
お父さんに電話したから、迎えに来てくれるまで待ってて!」
と言われ、
〝わーん!今日、部活出来ないの~!〟
と、ショックを受けていました。
お父さんが到着し、
「お父さん! 来てくれたとこ悪いんだけど、
みぃ、部活やってくから!
帰っていいよ!」
←超自己中。
これを聞いてた先生は、
「だーかーらー!今日はダメ!帰りなさい!」
怒られました(泣)
泣く泣く帰りました。
家でポーっとしていると、
メールが届きました。
「誰だろう..?」
と、メールを開くと、、
題名に
「はじめまして。」
と書いてありました。
知らないアドレスからでした。
本文を読むと、名前が..。
〝私の好きな人からだーーー!!〟
皆勤賞の私が教室に居ないのを心配して、
私の友達に聞いたとこ、
『駅で倒れちゃったから、メールしてあげて。』
と、アドレスを教えてくれたみたいです。
私は男子と会話する事がなかったので、
←人見知りと緊張で..。
当然、その彼とも話した事はなかったです。
ただ、遠くから見ているだけで十分でした。
←ストーカー(震)
彼も、シャイだったので、
女子と話しているとこは、あまり見た事なかったです。
←一度、仲の良い女の子と、登校して来るのを見てしまい、
とてもショックでした。
この世の終わりかと思うほど、落ち込みました。
あぁー!話が逸れました..。
そう、それで、メールが来て、
「大丈夫?」
みたいな内容でした。
それから、
ちょくちょくメールするようになりました。
私は吹奏楽部で、その彼は野球部なので、
野球の試合の日は、野球応援で演奏しなければなりません。
その夏の試合当日の朝、、
私は一人で駅の階段を歩いてました。
すると、少し先に彼の姿が..。
彼も一人でした。
私は、
〝チャンスかもしれない!〟
と思って、走って彼に近付きました。
彼はイヤホンで音楽を聞いていて、
私が近づいた事に気付いてません。
私は、〝ポンポン〟と肩をたたきました。
彼が振り向いてイヤホンを外してくれたので、
「今日の試合、頑張ってね。応援してる!」
と言いました。
彼は、
「良いとこ見せれるように頑張るから見ててね!」
と答えてくれました。
←心臓飛び出るかと思った。
私はこの一言で、顔が赤くなってしまい、
火がでそうだったので、
走って逃げました。
←不審者(笑)
それから少しづつ話をするようになり、
文化祭の準備なども一緒にするようになって、
仲良くなっていきました。
遂に卒業の日。
私は、気持ちを伝えられずにいました。
〝このまま終わっていくんだろうな、、〟
と思っていました。
卒業式の後、
保護者と生徒が集まって、担任の先生の話を聞いている時、
「誰?あのべっぴんさん! 誰のお母さん?」
「○○君のお母さんだよ!」
という会話が聞こえてきて、ふと見たら、
ものすごい美人なお母さんが。
彼のお母さんでした。
〝わー!こんな美人なお母さんなんだ。
羨ましい! 全然似てない!〟
←失礼。
と思いました。
先生の話が終わり、自由時間になりました。
私は、皆から卒業アルバムに一言書いてもらう為、チョロチョロしてました。
そこに、あの美人なお母さんが近づいてきて、
「みゆきちゃん、うちの子と写真撮ってくれない?」
って言うではありませんかーーー!!
私は一気に挙動不審になり、
「あ、あ、あ、私で良いのでしょうか、、」
とか言ってる間に、
美人お母さんが彼を連れて来て、
「はい!チーズ!」
「ありがとね~!」
と言って、去って行きました。
その後、それを見ていた彼の友達が、
「みいちゃん、あいつの卒アルに一言書いてやってよ。」
と言われたので、
「私も書いて欲しい!」
と言って、彼とアルバムを交換しました。
書き終わり、アルバムを受け取って、見てみると
〝もっと早く仲良くなりたかった。〟
という文と共に、長文が書いてありました。
私は嬉しくなって、これでサヨナラでも悔いはないわ~!
とか思っていました。
その日は、私は部活の方で挨拶をしなければならなかったので、
皆より早めに教室を出ました。
部室での挨拶が終わり、外に出ると、
もう皆帰っていました。
〝教室に行って荷物をまとめて私も帰ろう~!〟
と教室に入ると、
彼だけ残っていました。
←何故かは分からないです(笑)
私は、二人きりになるのは、
とても恥ずかしく、気まずかったのですが、
荷物を取らないと帰れないので、
教室に入りました。
私は、後輩に卒業祝いで貰った、
ケーキを手に持っていました。
何も会話しないのは気まずまいので、
「あの、、良かったら、このケーキ、食べる?」
と聞くと、
「良いの?食べる!」
と言ってくれたので、ケーキを渡しました。
私が荷物をまとめていると、
「さっき、母ちゃんがいきなりゴメンね。」
と言ってきたので、
「全然だよ!ありがとう!」
と言うと、
「良い記念になった(笑)!
これからも、たまにメールしていい?」
と言われたので、
「こちらこそ!私もメールする!」
と言って、バイバイしました。
その後、彼は野球の強い大学に進学し、
私はユニクロでバイトしてました。
←つまりプー太郎。
次第に、
バイトが終わると車で迎えに来てくれるようになり、
海に寄って、夜中まで話して、家まで送り届けてくれました。
私も、彼が試合の時は、
手作りのお守りを作って、応援しました。
私は、次の年度に、東京の音楽大学に入る事が決まっていました。
←つまり浪人。
私は、女子寮に入る為、
引越しの準備やら、入学の準備やらで、
ユニクロを辞めました。
←2月くらいでした。
入学するまでの間、
頻繁に彼と会うようになりました。
〝こんな時間を過ごせるのも、あと少しだなぁ..。〟
と思いながら、
いつものように、浜辺でお話していると、
沈黙が続きました。
いつもと違う雰囲気で、私はオドオドしていました。
緊張して、あまり記憶がありませんが、
彼は、
「付き合って欲しい。」
という事を伝えてくれました。
私は、もちろん
「はい、お願いします。」
と答えました。
私が東京に行ってからも、帰ってからも、
ずっとずっと一緒に居ました。
〝この人と結婚したい。〟
という想いが、どんどん強くなっていきました。
私の25歳の誕生日。
2人で過ごしました。
12時を迎えると、彼が、
「はい、これ、誕生日プレゼント。あけてみて?」
とプレゼントをくれて、
キレイに包装してある紙をほどくと、
指輪が入っていました。
私はとても幸せな気分になり、
本当に本当に素敵な時間を過ごしました。
彼は私を降ろしたあと、最初の曲がり角で必ず
ブレーキランプを5回点滅させて帰る事が恒例でした。
この日も、いつものように帰宅しました。
そして、私は部屋で一人、
幸せの余韻に浸っていると、
突然電話が鳴りました。
電話の相手は彼です。
いつもだったら、メールで
「今、電話出来る?」
と確認してから掛かってくるのに、珍しいな~。
と思って出ました。
「ちょっと今すぐ外に出てきて?」
と言われ、
パジャマのまま出ました。
こんな事は初めてでした。
何事かと思い、彼の車に乗ると
「ごめん、、別れてくれ。」
突然言われました。
え、、?
昨日、指輪を貰ったばかりなのに、、?
いきなり何?
頭が混乱して涙も出ません。
だんだん、手が震えてきました。
心臓もバクバクして、上手く言葉が出てきません。
声を振り絞って、別れたい理由を聞きました。
私は何も言えなかったです。
ただ、泣きながら
「○○君と結婚したかった..。」
とだけ言いました。
彼は一言、
「ごめん。」
とだけ言いました。
あれから7年経ちますが、
今でも忘れられません。
彼と共通する友達とは繋がりをなくしたので、
彼が今、
どこで、どんな生活を送っているか、
分かりません。
結婚しているのか、していないのかも
知りません。
私は地元を離れたので、バッタリ会う事もありません。
ただ、一つ願う事は、
〝どうか、幸せに暮らしていて欲しい。〟
きっと、彼だったら、
良い旦那さんになり、良いパパになるでしょう。
もうなっているかも知れませんが、、
〝どうか、私より幸せな人生を歩んで欲しい。〟
こう願うばかりです。
もし、もしも、一つだけ願いが叶うなら、
私が死ぬ前に一度でいいから会いたいです。
いや、会いたいなんてワガママ言わないから、見かけるだけで十分です。
どこかですれ違うだけでも、、
ただ、一目見たいです。
幸せそうな顔を見れたら、もう満足です。
長文になってしまいました。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございます(*^^*)